健康に生きるためには、バランスのいい食生活が重要。

栄養豊富な食材を生かした料理を食べると、自然と気持ちも晴れやかになるため、心身ともに効果を感じますよね。

しかし食材の扱い方などによって、時には病気の元になることも。食事中にちょっとでも違和感を覚えたら、「食材が傷んでいたのではないか」と不安になってしまいますよね。

ものすごく辛い大根の正体

全国の消費者から寄せられた食材に関する質問に対し、ウェブサイトで回答している農林水産省。

通年流通している、野菜の代表格といえる大根についての、このような相談を紹介しました。

「大根をサラダにして生で食べたら、とても辛かった。なぜ?」

ダイコンの写真
※写真はイメージ

野菜をふんだんに使ったサイドメニューといえば、サラダが定番。

さっぱりとした味わいの大根は、さまざまな野菜との相性がいいため、大半のサラダに入っています。

しかし、自分で作ったサラダを食べようとした際、強い辛みを感じたことはありませんか。人によっては、不安になって処分してしまうかもしれません。

そういった『よくある質問』に対し、農林水産省は辛みの正体について、このように説明をしています。

大根の辛味は、「イソチオシアネート」という成分によるものです。すりおろしたり、切ったりしたときに大根の細胞が破壊されることで生成されます。

イソチオシアネートの含有量は品種によって差がありますが、栽培条件でも変化します。

高温ほど、また土壌中の肥料分が少ないほど含有量は多くなるため、夏どり栽培では辛味が強くなり、逆に冬どり栽培では弱くなります。

また、部位によってイソチオシアネートの含有量が異なり、大根の先端に近づくほど含有量は多くなります。

農林水産省 ーより引用

謎の辛さの正体は、大根に含まれるイソチオシアネートという成分。

イソチオシアネートは大根以外にも、キャベツやブロッコリーといったアブラナ科の野菜に含まれていることが分かっています。

農林水産省がいうように、大根の細胞が破壊されることでより生じるため、すりおろして食べる大根おろしは辛みが強いのだとか。

サラダの調理方法でも、細かくカットしたり、含有量が多い部位を使ったりすると、強い辛みを感じます。つい辛さに驚いてしまいますが、食べるぶんには問題はありません。

普段より辛いからといって、処分する必要はない模様。どうしても辛みが苦手な人は、調理方法や食べる部位を工夫してみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]


出典
農林水産省