5・29後楽園大会のNWA世界ヘビー級選手権試合へ向けた会見が13日、東京・湯島の全日本事務所で行われ、挑戦者・本田竜輝が出席。一発奪取を予告した本田は「このベルトを獲ることによって俺も世界でNWAのベルトを防衛したい」と海外での防衛ロードを描いた。

 NWA世界ヘビー級王者・EC3の5・29後楽園参戦と同王座戦の開催が決定。名乗りを上げた本田の挑戦が決まった。全日マットでNWA世界戦が行われるのは1989年3月のリッキー・スティムボートvsタイガーマスク(三沢光晴)以来、実に35年ぶりとなる。

 名乗りを上げた本田には「全日本の新時代のメンバー全員、全日本のベルトを持っているし。俺はそこにも負けていられない」との思いがある。New Periodのパートナーである安齊勇馬は三冠ヘビー級王者に君臨。「俺自身パートナーだけどメチャクチャ悔しい気持ちはあるし、いつだって安齊の三冠のベルトを狙ってる」と対抗心を燃やしている本田は「俺はもっとさらに上の位置まで、ベルトを獲ることによって行きたい」と歴史と伝統を誇るNWA世界王座獲りでその距離を縮めるつもりだ。

 王者・EC3については「彼は世界的に有名なレスラーですし、俺がファン時代から知っていた、見ていたというのももちろんあるので。物凄く力強い印象」と評した。NWA世界王座は全日本創設者・ジャイアント馬場が3度戴冠。ジャンボ鶴田、天龍源一郎らも挑んできた歴史と伝統を誇るタイトルだ。「歴代のチャンピオンを見ると、偉大なレスラーの皆さんが価値を上げてきたベルトだと思うので。そのベルトにこの俺、本田竜輝という名前を刻んで、さらに上の価値へ持っていく」と誓った本田は「彼が全日本プロレスのリングに上がって一発でNWAの世界ヘビー級のベルトをかけるということで、このベルトの勝負は一発で俺が仕留めます」と予告。戴冠すればアメリカNWAマットでの防衛戦も浮上するところで、「俺自身、海外に行ったこともないし、経験したこともないけど、このベルトを獲ることによって俺も世界でNWAのベルトを防衛したい」と海外での防衛ロードも見据えた。

【会見の模様】

▼EC3のコメント「NWA世界ヘビー級王者のEC3だ。全日本プロレスに初めて参戦できることを誇りに思う。NWA世界ヘビー級王座のベルトを5月29日の後楽園ホールに持っていく。俺は日本のファンをリスペクトしている。"The OverMAN"が日本にやってくるぞ」

▼本田「NWA世界ヘビー級王座に挑戦が決定したということで、昨日の横浜BUNTAI大会で休憩中だったかな。モニターで見てたらEC3が参戦するということで。俺自身、彼のことはプロレスファン時代から知っていたし、彼は世界的有名なレスラーだけども、NWAのベルトを持ってくるということで、全日本プロレスを代表して、この俺がEC3のベルトに挑戦します。この全日本プロレスのリングは俺は世界一の団体だと思ってるので、その俺が受けて立ちます」

――挑戦を表明した一番の理由は?

▼本田「やっぱり一番の理由としては、全日本の新時代のメンバー全員、全日本のベルトを持っているし。俺はそこにも負けていられないなというのも凄く思っているし。で、今回このNWA世界ヘビー級のベルトに挑戦するチャンスが来るということで、俺が一番に名乗りを上げさせていただきました。俺がNWAのベルトを獲るということは、三冠のベルトにも負けないぐらいの価値が上がるということなので、皆さん、そこは分かっていてください」

――NWA世界王座は全日本にもゆかりがあり、歴史と伝統のあるタイトルだが?

▼本田「今言った通り、NWAのベルトは歴代のチャンピオンを見ると、偉大なレスラーの皆さんが価値を上げてきたベルトだと思うので。そのベルトにこの俺、本田竜輝という名前を刻んで、さらに上の価値へ持っていくのが目的です」

――王者・EC3の印象は?

▼本田「先ほども言った通り、彼は世界的に有名なレスラーですし、俺がファン時代から知っていた、見ていたというのももちろんあるので。何という印象かな。物凄く力強い印象だったかな、その時は。彼が全日本プロレスのリングに上がって一発でNWAの世界ヘビー級のベルトをかけるということで、このベルトの勝負は一発で俺が仕留めます」

――もしベルトを獲ればアメリカでの防衛戦などいろんな道が開けてくるが、どんな防衛ロードを歩みたい?

▼本田「EC3が全日本プロレスのリングを選んでるということは、たぶん彼自身も世界で防衛ロードをしたいと思っていると思うので。俺自身、海外に行ったこともないし、経験したこともないけど、このベルトを獲ることによって俺も世界でNWAのベルトを防衛したいかなと思ってます」

――パートナーである三冠王者に対する気持ちは?

▼本田「もちろん三冠王者の安齊に対してはメチャクチャ悔しい気持ちしかないんで。やっぱ彼の方がパートナーではあるけど、あとにデビューして、一気に三冠のベルトまで取られたので。俺自身パートナーだけどメチャクチャ悔しい気持ちはあるし、いつだって安齊の三冠のベルトを狙ってるんだけど。それはみんなそうだと思うんだけど。今回NWA世界ヘビー級のベルトということで、新世代どうこうとかじゃなくて、俺はもっとさらに上の位置まで、ベルトを獲ることによって行きたいなと思ってますね」