家族連れが多く集まるテーマパークやイベントでは、「迷子シール」を配布することがあります。そこに名前や連絡先を書き込んでおくと、保護した人から親へ直接連絡することができ、いざというときに便利です。そんな迷子シールを手作りした、目からウロコのアイデアがX(ツイッター)で大きな反響を呼んでいます。投稿者のエディ(@Eddy8133)さんに詳しいお話を伺いました。

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息子の背中に貼られた自作の迷子シール

 投稿者のエディさんは先日、2歳の息子を連れて、大阪で開催されたトミカ博に来場しました。2歳から5歳頃は、迷子になりやすいといわれる年齢です。自由に歩き回りたがるうえに、好きなものに夢中になっていて、親がちょっと目を離した隙にどこかへ行ってしまうことがあります。

 そこでエディさんは、もしものときのために「自作の迷子シール貼っつけて行ってきた!」と、1枚の写真をXに投稿しました。写真には息子さんの後ろ姿が写っており、白いTシャツの背中部分には「迷子になったら、めくって下さい。」と書かれた白い養生テープが貼り付けられています。

 さらに、その文字の下部分には、ブルーのマスキングテープが貼られています。「マステの裏にはフルネームと私の電話番号書いてある!」とのこと。これなら、個人情報が守られます。

「我ながら天才かも」と締めくくられた投稿には、1.7万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「ナイスすぎぃ!」「天才的で賢い」「これとてもいい!」「さすがお母さんです」「世の便利グッズはこういう天才から生まれるんやなぁ」「徘徊しちゃう介護中の人にも使えそう」などの声が寄せられています。

迷子シールは念入りに三層構造に

 迷子シールは、子どもが集まるテーマパークなどによく置いてあるそう。しかし、エディさんが自作したのには理由があります。

「入場時はチケットを用意しないといけないし、子どもはテンションが上がっているしで、迷子シールをもらっても、名前や連絡先を書く余裕がなくて困りがちなんです。それで、事前に用意したいなぁと思い、作ってみることにしました」

 作り方は簡単。ベース部分には白色の養生テープを使います。そこに「迷子になったら、めくって下さい。」という案内と、その下に名前や電話番号を油性ペンで書きます。

 書き終わったら、文字の上にセロハンテープを重ねます。これは、マスキングテープをはがしたときに、文字が消えないようにするためです。さらに、その上から濃い色のマスキングテープを貼ります。

 エディさんによると、文字を書くペンは「油性ペンであれば何でも大丈夫」とのこと。マスキングテープは「色が薄いと文字が透けてしまうため、濃い色のテープを使う」のがポイントです。また、上着に貼ってしまうと、脱いで落としてしまう可能性があるため、エディさんのようにTシャツなどのインナーに貼るといいでしょう。

 大反響を受け、「こんな危機管理能力が高いお母さんならきっと大丈夫だろうなあ」というリプライが一番うれしかったというエディさん。入場時の状況を見越して準備しておく方法は、たくさんの人を驚かせました。

 実は、エディさんは自身がつわりで苦しんだ経験から、マタニティマークに貼れるサイズの「つわりステッカー」を製作し、メルカリで販売しているそう。自身の体験をもとに、工夫するエディさんのスタイルを真似していきたいですね。

Hint-Pot編集部