画像は打倒!三遠ネオフェニックスの動きを確認する広島ドラゴンフライズ、中央奥ゴールパッド前にいるのがカイル・ミリングヘッドコーチ、その手前が元気にプレーする朝山正悟

 

 

広島ドラゴンフライズは5月8日、広島県廿日市市の練習施設「ドラフラベース」で、Bリーグ王者を決める2023−24チャンピオンシップ※(CS)に向けての調整を開始した。

※チャンピオンシップとは…

5月10日(金)〜28日(火)の日程で各地で開催される8チームによるトーナメント戦で年間チャンピオンを決める。準々決勝、準決勝、決勝とも最大3試合で行われ、先に2勝すれば勝ち上がる。優勝賞金は5000万円。

B1リーグは東、中、西の3地区にそれぞれ8クラブずつで構成され、60試合制のレギュラーシーズン(2023年10月〜2024年5月)を戦い、各地区の上位2クラブと、その合計6クラブを除く、残りの18クラブの中で上位2クラブ(ワイルドカード)がCSに進む。

広島ドラゴンフライズは西地区3位、ワイルドカードの上位クラブ(18クラブ中1位、36勝24敗:勝率・600)となった。


CS出場クラブ(全24クラブでの成績順)
宇都宮ブレックス(東地区1位、51勝9敗:勝率・850)
三遠ネオフェニックス(中地区1位、36勝14敗:勝率・767)
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区1位、41勝19敗:勝率・683)
アルバルク東京 (東地区2位、48勝12敗:勝率800)
琉球ゴールデンキングス(西地区2位、41勝19敗:勝率683)
シーホース三河(中地区2位、36勝24敗:勝率600)
広島ドラゴンフライズ(西地区3位ワイルドカード上位、36勝24敗:勝率600)
千葉ジェッツ(東地区3位ワイルドカード下位、35勝25敗:勝率583)

B1歴代優勝クラブ
2016-17シーズン:栃木ブレックス
2017-18シーズン:アルバルク東京
2018-19シーズン:アルバルク東京
2019-20シーズン:新型コロナウイルスでシーズン中止
2020-21シーズン:千葉ジェッツ
2021-22シーズン:宇都宮ブレックス
2022-23シーズン:琉球ゴールデンキングス


今大会組み合わせは次の通り。(成績順に上位vs下位の対戦になる、会場は決勝のみ横浜アリーナ、準決勝までは上位クラブのホームアリーナ使用)


宇都宮ブレックスvs千葉ジェッツ(会場は宇都宮ホーム)
三遠ネオフェニックスvs広島ドラゴンフライズ(会場は三遠ホーム)
名古屋ダイヤモンドドルフィンズvsシーホース三河(会場は名古屋ホーム)
アルバルク東京 vs琉球ゴールデンキングス(会場は東京ホーム)



………



広島ドラゴンフライズは2年連続2度目の大舞台に挑む。過去、ワイルドカードから優勝したのは2018−19のアルバルク東京 と2021−22の宇都宮ブレックスの2度…

 

練習を前に円陣の中でカイル・ミリングヘッドコーチは選手たちにこう話した。

「我々は2勝6敗でレギュラーシーズンに入ってここまできた。今シースン3つの違うチームを作って戦った。最初のチームにはチリ(河田チリジ)がいなかった、次のチームにはチリ合流、そして3つ目のチームではリョウ(寺嶋良)が離脱した。そのたびにスタイルを少しずつ変えて戦ってきた。それによく対応してくれたみんなにはありがとう!と言いたい。そして実際にこういう結果を掴むことができた…以前対戦した時とはまったく違うチームになったね、と言ってくれる関係者もいる。みんなが見ているかどうかは分からないが、今NBAのプレーオフでもディンフェンス重視のミネソタ・ティンバーウルブズチームが快進撃している。我々も自信を持ってプレーオフに臨もう!」



練習はおよそ2時間。敵地での対戦となる三遠ネオフェニックスの動きを想定した共通認識などに時間が割かれた。相手はレギュラーシーズン1試合平均89・5点でB1全24クラブ中ナンバーワンの攻撃力を誇る。

広島ドラゴンフライズは逆に失点の少なさでは西地区第3位(1試合平均73・4点)で、守備から攻撃のリズムを組み立てるスタイルはCSでも変わらない。

初めてCSに参戦した1年前は準々決勝で敗退した。

2022−23CS対戦結果(会場は船橋アリーナ)
第1戦 〇72−70千葉ジェッツ
第2戦 ●69−98千葉ジェッツ
第3戦 ●91−96千葉ジェッツ


今季のレギュラーシーズンでの三遠ネオフェニックス戦は2戦2敗だが、長丁場のレギュラーシーズンとCSは別モノ…いよいよその集大成の戦いに挑む朝山正悟も「短期決戦では気持ちの部分」の大切さを改めて口にした。


2023−24レギュラーシーズンの対戦成績(会場は広島サンプラザホール)
2023年
12月9日 ●77−84三遠ネオフェニックス
12月10日 ●83−103三遠ネオフェニックス


また、カイル・ミリングヘッドコーチは共同会見で次のように話してB1頂点を目指すことを宣言した。

−三遠ネオフェニックスのイメージは

ベリーグッドオフェンスチーム!速い展開のバスケだ。相手は地区1位通過だし、この週末はタフなゲームになります。相手のペースをしっかりこちらがコントロールできるようにしたい。

−去年の経験を踏まえてどうCSに臨むか

振り返ってみればここまで素晴らしいシーズンだった。昨シーズン、初めてCSに出場して、ひとつひとつステップアップしてきてるなという思いが強いので、前回は千葉さんから1勝だったので、今回は最低でも三遠さんから2勝して勝ち上がりたい。

−チームのキーマンは?

キープレーヤーはオールプレーヤーだ。ひとりに頼っても勝てません。準決勝に進むには全員の力が必要だ。

−ズバリCSでの目標は

エブリィゲーム勝つこと。そしてとても困難な戦いではあるが、やるからには優勝、そのためにも目の前の試合を勝っていく。1年前のCS経験を生かして戦えると思う。


広島ドラゴンフライズCS準々決勝、三遠ネオフェニックス戦試合日程
5月11日(土)13時5分tip off
5月12日(日)同上
5月13日(月)19時5分tip off
会場はいずれも豊橋市総合体育館