上方演芸界の若手の登竜門大会「第54回NHK上方漫才コンテスト」(NHK総合=5月24日・後7時30分から生放送、関西ローカル)の本戦出場8組発表とブロック分け抽選会が15日、NHK大阪放送局で行われた。

 コンビ結成やピン芸活動歴10年未満が対象で、参加105組から予選を通過した8組(ピン芸人2人)が、芸名・コンビ名の50音順で抽選した結果、以下のA・Bブロック4組ずつに分かれ、A・Bを勝ち抜いた2組が決勝で激突する。

 【Aブロック】<1>くわがた心(2021年4月活動開始=本選初出場)<2>清川雄司(21年4月活動開始=本選初出場)<3>ラビットラ(14年12月結成=本選初出場)<4>フースーヤ(16年4月結成=2年連続2回目)

 【Bブロック】<1>たくろう(16年3月結成=19、20年に続き3回目) <2>THIS IS パン(17年12月結成=本選初出場)<3>マーメイド(21年2月結成=2年連続2回目)<4>シモリュウ(23年7月結成=本選初出場)

 不利とされるAブロックのトップバッターを引いた女性ピン芸人・くわがたは8組では唯一の松竹芸能所属(ほか7組は吉本興業)で、アイドル級のルックスの持ち主。松竹芸能からは2011年の第41回大会に本選出場した「さらば青春の光」(当時所属)以来、13年ぶりとなる。くわがたは「吉本(興業)さんに負けずにいきたいと心の底から思います。自分のかわいらしさが存分に出たネタを。松竹芸能はナメられがちなので、胸を張って頑張りたい」と意気込んだ。

 Bブロックの4番目をゲットしたシモリュウは、元漫才コンビ「コウテイ」(23年1月解散)のシモタと、元漫才トリオ「なにわスワンキーズ」(23年5月解散)の前田龍二が新コンビ結成10か月で名乗りを上げた。

 シモタは「コンビ歴が一番短い。我々はここで弾みを付けなければいけない」と前のめり。コウテイ時代は本戦には届かなかった。「(コウテイでの)ここ10年はごっそり記憶にない…。気が付いたら嫁と子供がおる」とトボケながらも「新しい気持ちで」。一方、前田は「なにわ―」で18年大会で本選出場経験があり「その時の成績を超えられるように頑張りたい。2人でリベンジ。優勝したい」と、反撃ののろしを上げた。

 司会は11年連続の千原兄弟に、新たに日向坂46・佐々木久美が加わる。審査員はトミーズ雅、内藤剛志、ハイヒールリンゴ、ますだおかだ・増田英彦、DJ KOOに、初参加のギャロップ・林健、漫画家・東村アキコの7人が務める。