◆関西学生野球春季リーグ戦 ▽第5節3回戦 関大2―1同大(7日・ほっともっとフィールド神戸)

 関大が、同大との接戦を制し、連勝で勝ち点を挙げた。今秋ドラフト1位候補左腕・金丸夢斗(4年=神港橘)は、2―1の6回から今季2度目のリリーフ登板。4イニングを1安打無失点、無四球、8Kに抑え「スプリットが非常に落ちていた。調子が良かったので、三振を取りに行くときはスプリットという感じで組み立てた」と振り返った。

 3回に同大に先取点を許したものの、4回に山田悠平遊撃手(3年=関大北陽)の左前適時打で同点、5回に佐藤慶志朗二塁手(4年=愛工大名電)の中前適時打で勝ち越した。

 1点リードでマウンドに立った左腕は、7回2死まで5者連続空振り三振。8回は1死二塁のピンチをつくったが、ここを空振り三振と二塁けん制アウトでしのいだ。最終回2死は、この日最速の150キロの見逃し三振で試合を締めた。

 5日の1回戦は先発登板し、延長11回137球を投げ、4安打無失点15奪三振と好投。ただ、打線の援護がなく、大会規定により延長12回引き分けに終わっていた。中1日での登板となったが「昨日でだいぶ疲労はなくなって、多少は張っていましたけど、いいくらいに力感なく投げられた」と金丸。これで昨秋から53イニング連続で自責0、連続無四球イニングも37に伸ばした。

 視察した日本ハムの大渕GM補佐兼スカウト部長は「素晴らしいですね。京大戦も見ましたが、あの時よりコントロールも落ちる変化球も精度が上がってるようで、今もギア上げたり下げたりちゃんとしてるし、非常に完成度が高くなっている様子が、この春だけでも感じる」と、左腕の著しい成長を評価した。

 次戦は、首位の関学大との伝統の一戦。甲子園のマウンドに向け「春の“関関戦”はあまりいいピッチングができていない。ラストイヤー、しっかり抑えていい感じで甲子園で投げられたら」と意気込んだ。