C大阪のMF田中駿汰とFW北野颯太が8日、大阪・道頓堀にある「とんぼりリバーウォーク」(戎橋と太左衛門橋の間)に「セレッソ大阪クラブ設立30周年記念特別横断幕」を掲出するイベントに参加した。

 このイベントは道頓堀をクラブカラーのピンク色で華やかに彩ることで、大阪を訪れた観光客に大阪の街に愛着を寄せてもらうのが目的。森島寛晃社長は「30周年イヤーは大阪のためにいろんなことをやっていく。セレッソ大阪は大阪のために、地域のために、活動していきたいと思います」とあいさつした。

 横断幕は幅8メートルで、フェンスの川側、陸側両面に掲出。選手は登里享平、田中駿汰、毎熊晟矢、香川真司、レオセアラ、清武弘嗣、舩木翔、キムジンヒョン、山下達也、奥埜博亮、西尾隆矢、北野颯太の計12選手で、30周年アンバサダーを務めるカリスマホストの実業家・ROLAND(ローランド)の横断幕も掲げられている。

 今季、札幌から移籍も既に「セレッソの顔」となっている田中は「イベントに参加できてうれしい。試合で結果を出して、大阪の街を盛り上げていきたい」と意気込んだ。大阪出身だが、とんぼりリバークルーズに初めて乗船し、「楽しかったです。人多いなって。久しぶりにこのガヤガヤ感を味わって、大阪やなぁって思いました(笑い)」と笑顔を見せた。

 同じくイベントに出席した北野も初めてクルーズに乗船。「あるのは知っていたけど、初めて乗った。身近にあったのに。こんな時間でもにぎやかで、すごい街」と高校生以来という道頓堀の観光客の多さに目を丸めた。

 チームは6日のG大阪戦(パナスタ)に敗れ、4試合勝ちなし。次節(11日)はホームで2位の神戸を迎える。北野は昨季の神戸戦(ヨドコウ)で、同点の後半アディショナルタイムで劇的ゴールを挙げ、勝利に導いた。同じインサイドハーフのポジションには元日本代表のMF香川真司、MF清武弘嗣がいるが、「すごい選手がライバルで、日々成長させてもらっている。得るものは多い。2人に勝たないとレギュラーは取れない。すごい大きい壁だけど、その中で楽しめている。いい刺激を毎日もらっている」と北野。J1初ゴールを決めた相性のいい神戸戦でチームを救うプレーを誓った。