巨人・大城卓三捕手(31)が8日、出場選手登録を抹消された。不振によるシーズン中の2軍調整は22年6月以来、約2年ぶりとなる。阿部慎之助監督(45)は「成績もそうだし、一番のメインは気分転換。本人とも2人きりで話はしたし、本人も納得して落ちていったので」とファームへの降格理由を説明した。

 大城卓は昨季打率2割8分1厘、16本塁打、55打点と打撃3部門でキャリアハイを記録。今季からは選手会長にも就任し、開幕当初もスタメンを任されていた。だが攻守において精彩を欠いていたことから小林、岸田との併用が増えた。ここまで23試合に出場し、打率1割8分8厘、0本塁打、3打点。20打席連続無安打中だった。

 ファームでの調整期間は無期限としながらも、再昇格は自己申告にする方針。指揮官は大城卓の実力を認めているからこそ、再調整の時間を与えた。「(ファームの)期間は大城の状態次第で、本人から言わせるようにするんで。素晴らしいものを持っているんだから。とにかく、野球が楽しいなとかね、もう一回そういう原点に戻ってきてくれと言ったんだけどね」と復調に期待した。代わりに山瀬慎之助捕手(23)が出場選手登録された。