大相撲の横綱・照ノ富士(伊勢ケ浜)が夏場所(12日初日、東京・両国国技館)に出場することが10日、決まった。この日、日本相撲協会は両国国技館で取組編成会議を開き、照ノ富士が初日の取組に入った。

 照ノ富士は3月の春場所を腰の負傷で7日目から途中休場。今月2日の横綱審議委員会による稽古総見では、左脇腹を痛めて相撲を取る稽古を急きょ、回避した。都内の部屋での稽古が公開となった9日には「軽い肉離れじゃないかな、とは思いますけどね。せきをしたら痛めてしまった。ずっと筋肉が固まっていた部分を、せきをしたら急激に痛めたというか。ちょっとした痛みは残っている。せきをするのが怖い」と自身の状態を明かしていた。

 師匠の伊勢ケ浜親方(元横綱・旭富士)は「あの通り、ぶっつけ本番しかないですから。トレーニングはしてきていても、稽古はできていないですから」と懸念していたが、出場を決断。”強行”の形で初夏の土俵に立つことになった。