バスケットボールB2リーグのベルテックス静岡は10日、ヘッドコーチ(HC)のファクンド・ミュラー氏(50)との契約を満了することを発表した。

 アルゼンチン出身のミュラー氏は、主に同国でクラブチームのHCや代表チームのアシスタントコーチを務めた後、2020年シーズンに当時B3のベルテHCに就任。昨季はB2昇格を果たし、今季は東西2地区14チーム中の8位に入り、プレーオフ(PO)進出と躍進を見せた。

 4季にわたってチーム力をアップさせたミュラー氏は「毎年、自分たちのバスケットボールのスタイルを確立してきました。そして今シーズンの所属クラブのレベルも上がり我々としても、これまで以上に高いレベルで戦わなければなりませんでした。そのために、日々練習に励み、B3からB2への挑戦に苦しむことなく、すべてのチームと対等に戦えたと思います。これからも、チームが良い成績を収めてくれることを願っています。私も、私の家族も静岡で過ごせたことはとても幸せでした」となど、長文のコメントを寄せた。

 チームの松永康太社長は「我々が今後成長していく過程の中で最も重要な4年間、まさにチームの“礎(いしずえ)”を築いてくれたHCの名は、ベルテックス静岡の今後も続く長い歴史の中に間違いなく刻まれ、今後も語り継がれていくことでしょう」と感謝した。