◆パ・リーグ 楽天3―7ソフトバンク(15日・楽天モバイル)

 楽天の桜井周斗投手(24)が15日、ソフトバンク戦(楽天モバイル)で現役ドラフトでDeNAから移籍後本拠地初登板。7回から1イニングを投げ、中軸の柳田、山川、近藤を3者凡退斬り。チームは敗れたが、堂々本拠地デビューを果たした。

 強力だった。登場曲の乃木坂46「インフルエンサー」が流れる中マウンドに向かった桜井は、通算264本塁打の柳田、同227本の山川、同82本の近藤に立ち向かった。先頭の柳田を中飛、山川を右飛、近藤を左飛に抑えると、ベンチ前でタッチ。「受け身にならずに自分の持っているボールを出し切って、それでダメならまだ自分のレベルが足りなかったに過ぎないと思って投げた。結果、抑えられたので自信をもっていきたい」と語った。

 10日に1軍に昇格し、同日、地元の埼玉・所沢市にあるベルーナDで行われた西武戦で移籍後初登板。順調に1軍でのステップを上りつつある。

 6月15日の広島戦では、乃木坂46・久保史緒里が本拠地で始球式を務める予定だ。現役ドラフト後の入団会見では久保のラジオを聞いて仙台入りした事を明かすなど、久保ファンを公言する桜井にとって、本拠地での対面も夢ではない。「そこはあんまり私情を挟まないように、まずはチームのために投げられればいいかな」。プロ7年目の新たなスタートを切った桜井が、杜(もり)の都の新たな“インフルエンサー”に名乗りを上げる。(太田 和樹)