東日本大震災で大きな被害を受けた釜石市鵜住居(うのすまい)町の旅館・宝来館は、官民ファンドの支援を受けて経営再建に取り組む方向となった。震災復興事業の完了や新型コロナウイルス禍の影響などで財務状況が悪化していた。7月1日から新体制となり、従業員約30人の雇用は維持される見込み。

 ファンドは、宝来館に専門知識を持ったスタッフを経営陣として派遣する見通し。旅館の名称はそのまま残して営業し、悪化した経営の立て直しを図る。