元Kis-My-Ft2の北山宏光が主演を務める連続ドラマ「君が獣になる前に」(テレビ東京系)の第7話が17日深夜(0時12分〜)に放送される。

累計200万部を超えた人気漫画「君が僕らを悪魔と呼んだころ」(講談社)の作者、さの隆氏の最新作で、ヤングマガジン(同)に連載された「君が獣になる前に」を実写化した連ドラ。神崎一(北山)は、幼なじみで若手人気女優の希堂琴音(玉城ティナ)が起こした史上最悪の毒ガステロ事件「The Beast」の真相を調べるうち、タイムリープし、事件前の時間軸に遡って、琴音がテロを起こすのを未然に防ごうとしながら、琴音の友人の若手女優、宮ノ森真由(鳴海唯)と協力して背後で糸を引く黒幕について探っている。

「君が獣になる前に」第6話振り返り

神崎から情報と証拠の提供を受けた刑事の柳信一郎(深見元基)は、事件のカギをにぎる性接待場「ビスケットルーム」の強制捜査に踏み切った。中にいた政財界の大物たちが逮捕され、世間を騒がす一大スキャンダルとなる一方、ビスケットルームを仕切ってきた実業家の大久保玄奘(高橋光臣)はまんまと逃亡。自分を逃がした“掃除人”兼運転手の井上カンナ(ベッキー)に、毒ガスを処分しておくように命じ、「あとは好きにしろ」と役目を解いた。

外務副大臣の井上隆(冨家ノリマサ)の娘として生まれたカンナは、12歳の時、小学校の同級生を事故で殺めてしまったが、この一件は父の力でもみ消された。それ以来、カンナは父にとって邪魔な存在を抹殺するなどの非合法な役割を負わされ、足がつかない「いない人間」であるかのような感覚で日々を過ごしてきた。しかし、助けを求める父をビスケットルームに置き去りにして見捨てた時、初めて本当の人間になれたような気がして、高笑いが止まらなかった。

警察の捜査では毒ガスを発見できなかったが、テロまで残された日はあと1日しかなく、柳は琴音の捜索を続けると神崎に告げた。

琴音のマネジャー、塩見優(戸田菜穂)は彼女の叔母で、自身の兄(琴音の父)の死後、姪である彼女を引き取り、類いまれなその演技の才能を生かして、ともに芸能の道を歩んできた。しかし、玄奘から琴音を出資者に会わせるためにビスケットルームに連れてくるよう強要されて断れず、彼女の体と引き換えに大きな仕事を獲得してきたことを悔いていた。

神崎は、自分の部屋を訪ねてきた宮ノ森に自身の半生と琴音との関係を打ち明けた。母(西山繭子)と2人で暮らしていた神崎は1人で食事する機会が多く、厳しい母親(霧島れいか)を嫌がって家に帰りたがらず、暗くなっても外で遊んでいる琴音に自分を重ねて共感していた。自分の母も琴音をかわいがり、よく家にあげて一緒に食事するなどしていたが、ある時、神崎の母が琴音をかばった交通事故で亡くなってしまい、そこから神崎は琴音を避けるようになった。救いを求める琴音を、当時は受け入れられなかったと神崎は後悔。「彼女を救えたことなんて一度もなかったのかもしれない」と涙を流した。その話を聞いた宮ノ森は、「私のほうが好きなのに、あんたの何倍も」と琴音を愛する本心を初めて吐露し、神崎を驚かせた。

そこに塩見から電話が入り、2人は塩見の事務所で琴音が最後に録画したビデオメッセージを見た。琴音は「お兄ぃが思ってるようなきれいな人間じゃなかった」と自身を責め、「この世界を終わらせる」と宣言。「1つだけ…どうしてもやってから終わりにしたい」とある決意を明かした。

「君が獣になる前に」第7話あらすじ

「私、玄奘を殺そうと思う」。琴音が残したメッセージを見た神崎、宮ノ森、塩見の3人は、玄奘の別荘へと向かう。前の時間軸では、数時間後に琴音はテロを起こしたはずが、今度は玄奘を殺そうとしており、未来は少しずつ変わり始めたように見えた。

しかし、琴音の中に「獣」はもう生まれていて…。