F1エミリア・ロマーニャGPの初日フリー走行で、前戦マイアミGPの勝者であるランド・ノリス(マクラーレン)はFP1で8番手、FP2で12番手と、中団のポジションに沈んだ。ノリス曰く、複数のトラブルはあったものの、マイアミで投入したアップデートを検証を行なったと明かした。

 マイアミGPでF1初優勝を果たしたノリス。このGPで投入したアップデートは、今回のエミリア・ロマーニャGPの舞台であるイモラ・サーキットの方が効果を発揮するはずと事前に語っていた。

 しかしそのエミリア・ロマーニャGPの初日、ノリスはそれほど上位に顔を出すことがなかった。チームメイトのオスカー・ピアストリはFP2で2番手となったものの、ノリスは12番手止まり……しかし心配はしていないようだ。

「所々で少し混乱はあったけど、まずまずの1日だった」

 ノリスはそうコメントを寄せた。

「マイアミでアップデートを投入した後、いくつか試してみたいことなど、テストプログラムがあったんだ。それに適応することが重要だった」

「しかし同時に、あちこちでいくつかの小さな問題に対処しなければいけなかったから、計画をやり遂げるのが予想していたよりも少し難しくなった」

「でもマシンの感触は良いし、1日を通して良い形で改善できたと思う。それには満足した」

「明日やることもいくつかあるけど、良い1日を過ごせると思う」

 チーム代表のアンドレア・ステラも、初日の結果には手応えを感じているようだ。

「ランドのマシンに小さな電子的な問題があったことを除けば、2台のマシンにも大きな問題はなく、生産的な1日だった。ランドの問題は、チェックされ、解決できた」

 そうステラ代表は言う。

「FP1では、マイアミで投入したパッケージの調査を含むプログラムを実行することができた。スプリントイベントでアップデートを投入したため、前回のグランプリでは空力のアップデートを確認するために必要な全ての手順や走行を行なうための十分な時間がなかった」

「全てが予想通りに進んだようで、ドライバーたちはセットアップに取り組み、タイヤについても理解を進めることができたようだ」

「まだ改善の余地がいくつかある。他の何台かもかなり速そうに見えるけど、ランドもオスカーも、残りの週末をまずまずのポジションで戦えそうだということに満足しているようだ」