マクラーレンのランド・ノリスは、F1モナコGPの初日を終えた段階で、最大のライバルとなりそうなのはフェラーリとメルセデスではないかと語った。

 マイアミGPで悲願のF1初優勝を達成し、前回のエミリア・ロマーニャGPでも勝者マックス・フェルスタッペン(レッドブル)をあと一歩のところまで追い詰めたマクラーレンのランド・ノリス。レッドブルにはもはやかつてのようなアドバンテージはなく、今やマクラーレンが完全に肩を並べたようにも思える。

 そして迎えた今回のモナコGP。初日のFP1ではメルセデスのルイス・ハミルトンが最速タイムをマークし、FP2と予選前のFP3ではフェラーリのシャルル・ルクレールがトップタイムを記録した。

 フェルスタッペンはFP3こそ2番手につけたものの、ルクレールに比べて勢いが劣るという印象だ。

 ノリスは初日を終えた時点で、今回はフェラーリとメルセデスが最大のライバルになるのではないかとの考えを語った。

「僕らは良く見えるけど、スピード感がないんだ。全然悪くはないんだけど、ここではいつもトリッキーなんだ」

 ノリスはそう語った。

「このコースを今年も走れて嬉しいよ。でもいつものように混沌としているし、難しいね。でも、妥当な初日だったと思う。シャルル(ルクレール)とフェラーリ、あるいはメルセデスと比べると、確かに少し物足りない。メルセデスが、とても速そうに見えるよね」

「短いコース、そして普通じゃないコースだから、全員が接近している。僕らもその中にいるけどね。でも、まだ見つけなきゃいけないことがいくつかあるし、明日(土曜日)は難しい1日になると思う。でも、僕らはまだ戦っている最中だ」

 どの部分を改善しなければいけないのか? そう尋ねると、ノリスは次のように説明する。

「いくつかあるね。ここで必要なのは低速時のグリップであり、それを助けるための適切なバランスを探すのがとても重要なんだ」

 そうノリスは語る。

「マシンが段差をうまく乗り越えられるようになるほど、そして柔らかく感じられるほど、フィーリングは良くなる。でもそれは、トレードオフの関係なんだ。それを追求しすぎてしまうと、全体的なパフォーマンスが低下してしまうし、その逆も同様だ。だから複雑なんだ」

「金曜日にはいくつかのことを試したから、夜の間にそれを理解し、明日に向けて改善できることを願っている」