稲葉「再結成、継続中みたいな(笑)」

小湊「“解散しているんですよね?”って聞かれたら“はい”って答えるんですけど、再結成は“しっぱなし”って感じです(笑)。当時の事務所に許可はいただいていますが、所属や契約はしていないので、イベントの準備などは基本的に自分たちでやっています」

信田「いつも、会場の確保や演出をコミ(小湊)が中心に頑張ってくれて、私は言われたことをとにかく頑張る担当(笑)。あっちゅ(稲葉)は、リハーサルのスタジオの調整と、うちのファッションリーダーとして衣装とかも担当してくれています」

稲葉「あと収支の管理もしています(笑)。実は私、2009年から8年ほど、当時の事務所の裏方として働いていたんです。そのときに、イベントをするために必要なことも学んだし、ExcelやPhotoshopも覚えたし、その経験がいきていると思います」

つんく♂との関係性

 つんく♂とは今も連絡を取り合っており、

小湊「今回のツアータイトルは、つんく♂さんがつけてくれました。タイトルを考えているうちに迷走しちゃって、相談したら“もっとシンプルにわかりやすい感じがええねん”と。今でも悩んだら、つんく♂さんに連絡します。ただ、歌について聞くのはちょっと怖くて……(笑)」

信田「今度聞いておいてよ!」

小湊「前に聞いたときは“16ビートが足らんねん。遠慮して8ビートになってるのが気になるわ”と言われました」

稲葉「やっぱりリズムやな〜」

信田「当時、つんく♂さんがレコーディングのブースに一緒に入って、真横でリズムとってくれたけど、あれって、ちょっと焦らない? 私、音楽未経験で“小節とカウントって違うの?”みたいなレベルだったので、よくわかんなくなっちゃって」

稲葉「本当にすぐ真横にいるから緊張した」

信田「でも、いま思えば近くにいてくれたことで、すごく安心したよね」

小湊「雑音が入っちゃったりするから、普通のレコーディングでは絶対ありえないこと。あのとき以来、ブースにほかの人が入っていたことはありません(笑)」

 そうして作られた楽曲は、かなり“大人”な世界観。表現には苦労したという。

稲葉「当時、ハロー!プロジェクトのなかでは年上でしたが、それでもまだ20代半ば。なので、頑張って表現していた部分もあったと思います。でも、そうは見せないようにしたかった。一生懸命やっている感じじゃなくて“余裕でやってます”みたいな」

信田「心の中では必死だけどね(笑)」

小湊「今になって当時の振りをビデオで見たら全然カッコよくなくて(笑)」

稲葉「そうそう!」

信田「“疲れちゃったのかな?”みたいな踊り方なんだよね」