国土交通省近畿運輸局は9日、路線バス1台を車検切れのまま1日間運行したとして、道路運送法に基づき、全但バス豊岡営業所(豊岡市梶原)のバス6台を各10日間(5月10〜19日)の使用停止を命じた。

 同運輸局と同社によると、昨年11月23日で車検が切れたバスを翌24日にも運行。同日午前6時13分〜午後7時8分まで、日和山−豊岡シルバーステイ間や城崎温泉駅−但馬空港間などで走行させたという。

 同社の計画では、11月中に本社整備工場でバスを点検する予定だったが、途中で日程を変更。担当者の体調不良で変更後の日程が共有されず、23日にあった工場からの連絡にも気が付かなかったという。

 同営業所には52台の路線バスがあり、うち6〜7台は故障時などに代替する予備車両として待機させている。今回は予備車両を使用停止車両とするため、10日以降のダイヤには影響しないという。(吉田みなみ)