小泉龍司法相は10日の閣議後記者会見で、同性パートナーと暮らす愛知県の男性にパートナーと同じ名字への変更を認めた名古屋家裁決定について、法相としての発言は控えるとしつつも「国民全体の理解の進む方向性を見極めなければならない」と述べた。

 日本では同性婚が認められていないが、名古屋家裁は3月の決定で「婚姻に準じる関係にある」と判断した。小泉氏は「決定の趣旨は改めて正確に把握したい」と述べるにとどめ、関連する議論が深まっていく過程であると強調した。