上方演芸界において新人登竜門のひとつである『第54回 NHK上方漫才コンテスト』が、5月24日に放送される。今年は105組が参加し、本選初出場が半数を超える5組、若手から『M-1グランプリ』敗者復活戦経験者など、新鋭8組が揃った。

過去にはオール阪神・巨人、トミーズ、ティーアップ、フットボールアワー、笑い飯など、ベテラン・中堅が最優秀賞を受賞し、近年ではかまいたちや和牛、天才ピアニスト、そして2023年大会ではスナフキンズが優勝。漫才、コント、漫談などジャンルを問わず、結成10年以下の芸人が対象となる。

放送に先立ち5月15日、出場者の発表とブロック分け抽選会が「NHK大阪放送局」でおこなわれた。予選を勝ち抜いた8組が抽選の結果、Aブロックがくわがた心、清川雄司、ラビットラ、フースーヤ、Bブロックはたくろう、THIS IS パン、マーメイド、シモリュウで争われることが決定した(出順)。

2011年のさらば青春の光(現在は個人事務所)以来の「松竹芸能」での出場となった、ピン芸人のくわがた心。会見では「松竹芸能としても久しぶりの決勝進出なので・・・すごく吉本さんだなぁという気持ちがいっぱいです」と話し、「私のかわいらしさが存分に出たネタで勝負します!」と意気込んだ。

続けて、今後も目標については「ただでさえ松竹芸能なめられがちなんで・・・」と前置きし、「NHKの朝ドラに出たいです。ヒロインでお願いします」と笑顔を見せた。

また、2023年7月に結成と、コンビ歴1年未満での出場となったシモリュウ。シモタは、「正直ここしかない。我々は弾みを付けないといけない」と噛みしめ、「(ネタについては)NHKさんは全く意識していません。自分たちでいっぱいいっぱいでございます。そのなかで呼んでいただけたので、これから調整していきたいと思います」とコメントした。

『第54回NHK上方漫才コンテスト』は5月24日、NHK総合(関西地方)にて、夜7時30分より生放送される。司会は前年に続き千原兄弟、また日向坂46・佐々木久美が務める。審査員はトミーズ雅、内藤剛志、ハイヒール・リンゴ、増田英彦(ますだおかだ)、DJ KOO、そして林健(ギャロップ)、漫画家・東村アキコが初参加する。