長崎県が、来年10月開催予定の国際自転車ロードレース「ツール・ド・九州」の第3回大会を、佐世保市に誘致する準備を進めていることが8日、分かった。同市と連携して取り組む方針を確認した上で、近く開催意向を表明する。
 ツール・ド・九州は九州経済連合会(九経連)などで構成する実行委員会が主催。ラグビーワールドカップ日本大会を成功させた経験を継承し、欧州で人気が高いサイクルツーリズムを推進しようと2023年10月に第1回大会が開かれた。
 第1回大会は4日間の日程で実施。初日は北九州市で周回レース「クリテリウム」(約45キロ)、残り3日間は福岡、熊本、大分の3県を転戦するロードレース(計約380キロ)を行った。世界のトップクラスを含む8カ国18チーム(104人)が出場。沿道には8万8300人の観客が集まった。今年10月に第2回大会が開かれる予定。
 関係者によると、佐世保市ではクリテリウムを実施する計画。市街地など複数のコースを検討している。
 大石賢吾知事と宮島大典市長が9日に協議し、大会準備などを担う一般社団法人ツール・ド・九州に開催の意向表明書を提出する。今月下旬に実行委で国際自転車連合(UCI)へ国際レースとして申請することを協議。UCIの認定を受け、佐世保開催が決定する見通し。