東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る“競馬の祭典”でこれまでに生まれた金字塔とは。今回は種牡馬について、84年のグレード制導入以降に生まれた記録を深堀りする。

 昨年までの39年に産駒が勝利を挙げた種牡馬は全23頭。うち2勝以上を挙げているのはディープインパクト(7勝)を筆頭に、サンデーサイレンス(6勝)、ブライアンズタイム(3勝)、ハーツクライ(2勝)、トニービン(2勝)、キングカメハメハ(2勝)、シーホーク(2勝)の計7頭がいる。

 しばしば耳にする「ダービー馬はダービー馬から」という格言。日本ダービーで初めて親仔制覇を達成したのは第2回のカブトヤマと第14回のマツミドリで、以降も数々の親仔制覇が生まれてきた。84年以降ではディープインパクトとディープブリランテなど、キングカメハメハとレイデオロ&ドゥラメンテなど計5組。中でも稀有な記録は「ディープインパクト」と「コントレイル」の無敗三冠だろう。もちろん史上初の大記録だった。

 また、タニノギムレットとウオッカは“父娘制覇”。日本ダービーを勝った牝馬は、90年を超える歴史の中でこれまで3頭しかいない。今年は紅一点のレガレイラが出走予定だが、父のスワーヴリチャードは17年のダービーで惜しくも2着だった。

 さて、今年の登録馬19頭を見ると、これまでダービー馬を送り出した種牡馬は不在となっている。そんな中、注目したいのは親仔3代制覇がかかるキズナ、ドゥラメンテ、レイデオロの産駒。中でもうち5頭を占めているキズナは注目の存在といえよう。祖父サンデーサイレンス、父ディープインパクトは数々のダービー馬を世に送り出したが、結果はいかに。