東京競馬場で5月26日(日)に行われる日本ダービー(3歳牡牝・GI・芝2400m)。目前に迫る"競馬の祭典"において近10年の傾向とは。今回は所属にフォーカスする。

 昨年は1着タスティエーラ(堀宣行厩舎)、2着ソールオリエンス(手塚貴久厩舎)、3着ハーツコンチェルト(武井亮厩舎)で関東馬が上位3着までを独占。これは90年の1着アイネスフウジン(加藤修甫厩舎)、2着メジロライアン(奥平真治厩舎)、3着ホワイトストーン(高松邦男厩舎)以来、33年ぶりの快挙だった。

 90年代初めから関西馬が優勢に転じると、93年、96年、99年から01年、05年から07年、10年から11年と関西馬が上位3着までを独占。圧倒的な力差を見せつけていたが、近年は関東馬が急激に巻き返している。

 近10年の勝ち馬だけ見ると、関東馬が3勝、関西馬が7勝と押され気味だが、上位3着までのくくりならまったく互角。関東馬と関西馬が15頭ずつで分け合っている。昨年には、25年ぶりとなる関東馬がGI勝ち越しというニュースもあった。東西の差は以前より薄れてきており、関東馬というだけで評価を下げることはできない。

 現に今年1番人気になりそうなジャスティンミラノこそ関西馬だが、ほかに上位人気となりそうなレガレイラやシックスペンス、アーバンシックはいずれも関東馬。馬券的には所属を気にせず考えたい。