今週の日曜日は、東京競馬場で日本ダービー(GI)が行われます。

 メイショウタバルが直前のアクシデントにより出走を取り消し。今年は17頭で争われる日本ダービー。

 過去10年の日本ダービーで連対した20頭の人気を見ると、5番人気以内だった馬が19頭となっており上位人気馬が強さを見せています。6番人気以下で連対したのは19年に12番人気で優勝したロジャーバローズのみ。ロジャーバローズは過去10年の日本ダービーで5頭の勝ち馬を輩出しているディープインパクトの産駒でしたので、基本的には上位人気に推されている馬を中心に予想を組み立てるのがいいのかもしれません。

 今年の日本ダービーで上位人気が予想されるのは、前走の皐月賞(GI)で優勝し二冠を狙うジャスティンミラノ。前走の皐月賞で1番人気の支持を集めるも6着に敗れ、そこからの巻き返しに燃えるレガレイラ。3走前の東京で行われた百日草特別(1勝クラス)で強烈なインパクトを残したアーバンシック。前走のプリンシパルS(L)を快勝したダノンエアズロック。皐月賞2着とGI級の能力を示しているコスモキュランダあたりが有力な連対候補となりそうです。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆充実一途で迎える大一番

 今週の日本ダービーでAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるコスモキュランダでした。

 週初の本命候補3頭には挙がっていなかった本馬ですが、その予想が一転しコスモキュランダに高評価が与えられました。

 コスモキュランダはデビュー戦で12着と大敗。初勝利を挙げるまでに4戦を要し、未勝利を脱出した直後に挑んだ京都2歳S(GIII)では8着と結果を残せず。2歳シーズンは目立った実績を残す事はできませんでしたが、3歳となった今年に大ブレイクを果たします。

 1月の中山で行われた1勝クラスで2着に好走すると、次走で皐月賞トライアルの弥生賞(GII)に挑戦。それまでの実績は未勝利勝ちや1勝クラスでの2着などがあった程度だった事もあり、弥生賞では11頭立ての6番人気での出走となります。レースではスタートで少し出負けし後方からになりますが、3コーナー手前で一気に2番手まで浮上。直線に入って仕掛けられるとしっかりと反応し先頭に立ち、そのまま後続の追い上げを振り切り見事に重賞初制覇を達成。

 前走の皐月賞は弥生賞が人気薄での勝利だったためか7番人気とそれほど高い評価ではありません。しかし、レースでは中団からしっかりと脚を使ってクビ差の2着と好走。弥生賞での勝利がフロックではない事やGIでも通用する能力がある事を証明する結果となりました

 今回の日本ダービーでは前走の皐月賞以上に好メンバーが揃いそうですが、力を出し切る事ができれば上位争いは十分に可能ではないでしょうか。近走の成績からその充実ぶりには目を見張るものがありますし、日本ダービーでも決して侮れない1頭と言えるかもしれません。


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