性感染症の「梅毒」の報告が急増し県医師会は、初めて「感染拡大警報」を出しました。

積極的な検査を呼びかけています。

(県医師会 森崎正幸会長)

「梅毒は、過去の病気かなとずっと思っていた。それがびっくりするくらい増えている」

去年、県内で過去最多の147人の患者が報告された「梅毒」。

今年に入ってからもすでに36人となっていて、県医師会は7日、初めての「感染拡大警報」を発表しました。

梅毒は「梅毒トレポネーマ」という細菌が原因で、主に性交渉などで感染。

皮膚の異常のほか、治療せずに長く放置すると臓器などに重篤な症状が出ます。また「無症状」のこともあるということです。

(県医師会 森崎正幸会長)

「無症状の方が多いのではないかと考えている。(放置していると)トレポネーマという菌が全身に広がっていって、神経を犯すのが一番怖い。脊髄神経や脳もそう」

2012年は県内の患者は2人でしたが、その後は増加傾向が続き、去年は過去最多に。去年と今年の患者のうち、6割は20代と30代が占めます。

(県医師会 森崎正幸会長)

「特にに20代の女性が多い。思いはただひとつ。ストップ梅毒。若者と妊婦を梅毒の感染から守ろうと、とにかく早期発見、早期治療をやってもらうと感染拡大が防げる」

梅毒は基本的に注射や服薬の治療で治るため、県医師会は「予防を心がけ、積極的に検査をしてほしい」としていて、保健所では無料で相談や検査ができます。

また、加入する約1100の医療機関に対し、検査を推進するよう通知するということです。