舘ひろし(74)と柴田恭兵(72)が11日、大阪市内で行われた人気刑事シリーズの8年ぶりとなる映画最新作「帰ってきた あぶない刑事」(原廣利監督、24日公開)の先行上映会の舞台あいさつに登壇した。

「タカ&ユージが帰ってきた! ファンミーティング in 大阪」と題されたイベントでは、最後のあいさつで、柴田が涙ぐむシーンもあった。

舘が「8年ぶりに帰ってきました」とあいさつすると、ファンから「お帰り〜」の声援が飛んだ。続けて「老体にムチを打って、がんばりました」と話した。

柴田は「みなさんも会いたかったと思うけど、僕たちも関西の、大阪の“あぶデカベイビー”たちと会うのを楽しみにしていた」と呼びかけると、会場からは大きな拍手がわき起こった。「ここにいる人たちは僕とタカの娘たちです。少しお年をめした娘さんもいらっしゃいますが」と笑わせた。

ファンからは質問も受け付けた。22歳の男性ファンからは「おふたりみたいにかっこよくなりたい。どうすればいいのでしょうか?」。

1986年(昭61)のテレビドラマ放映開始から38年。あまりの人気ぶりに数多くの社会現象を巻き起こし、ドラマ&映画史上において伝説を作った「あぶない刑事」シリーズ。

最後にマイクを握った柴田はサングラスを外し「70歳を過ぎてから、映画を撮ろうと約束した先輩たちが、この映画が完成する前に亡くなってしまった方も何人かいます」と涙ぐみ、「プロデュサー、カメラマン…」と名前を呼び、「この映画を見ることなく…。ラストシーンはタカとユージが4人の名前を言って、あぶデカベイビー、アイ・ラブ・ユーと言ってジャンプした」と涙を必死にこらえた。

最後は「5回ぐらいみていただけると、分かると思います」と笑わせ、大阪のファンの心も揺さぶった。