<大相撲夏場所>◇4日目◇15日◇東京・両国国技館

立行司の第38代木村庄之助(64=高田川)が、アクシデントに見舞われながら務めをまっとうした。

結びの大関豊昇龍−平戸海を裁いた。激しい攻防の最中、平戸海の左足に、草履のかかと部分を踏まれて転倒。右の草履が土俵下に飛んだ後、何とか起き上がろうとしたが、両者が迫ってきた。体勢を取れないまま、豊昇龍が寄り倒して勝負を決めたが、木村庄之助は追い打ちをかけられ、今度は裾を踏まれて身動きが取れなくなった。しかし倒れたまま、最後は平戸海に乗っかられながらも、しっかりと軍配を豊昇龍の東に上げた。

豊昇龍は「倒れてたんですね。(取組中は)気にしてないし、しっかり自分の相撲が終わるまでやりました。(相撲が)終わってみて、倒れていて、ビックリりしたよ」と振り返った。

さらに2回、倒れたことまで伝え聞くと「2回も倒れた? へー」と驚いていた。