西武の青山美夏人投手(23)が9日にも出場選手登録され、10日からの楽天3連戦(ベルーナドーム)で先発登板する見通しとなった。

 青山はベルーナドームで8日に行われた1軍先発投手陣の練習に合流。マウンドから投球練習を行うなど、楽天戦に備えた。

 練習後に報道陣の取材を受け「急に(練習に合流することを)言われましたが、ある意味でチャンスだと思うので一発でつかめるようにしたい。キャンプから2軍でやってきたことを出すだけだと思います」と今季初の1軍マウンドに意欲をみせた。

 昨年はルーキーながら2軍落ちは一度もなく、1年を通して1軍に帯同。主に中継ぎで39試合に登板した。その中継ぎから先発に転向する道のりはけっして平たんではなかった。昨オフはアジアウインターリーグに参加し、「最初に5回は投げられたのですが、中6日で回るとなったときに肩、肘の疲労が今までとは全然違いました。先発の難しさを思い知りました」と試合の流れを背負う先発の負担の大きさを痛感したという。

 今年の自主トレでは長いイニングを投げられるように体の柔軟性を高めるトレーニングにも力を注いできた。今季は2軍で実戦を積み、完投試合も経験。「当初は4回でバテることがあったが、今は100球前後をしっかり投げられるようになった」と胸を張る。楽天戦については「まだ自分のポジションが確立していないので、先発で確立させていきたい」と1軍定着を目指していく。

 青山は亜細亜大からドラフト4位で2023年入団。1年目の昨季は39試合で45回⅔を投げて0勝1敗3セーブ1ホールド、防御率2.96の成績だった。昨オフから先発転向に取り組み、今春キャンプは2軍スタート。今季は2軍で5試合に先発登板し1勝2敗、防御率1.80。