◆ソフトバンク6―2西武(17日、みずほペイペイドーム)

 ソフトバンクの近藤健介外野手(30)が、18試合ぶりの1発に「なかなか練習でもできないような打ち方ができた」と充実感を口にした。

 5回2死走者なしで西武先発のボーの内角直球を右翼テラスに運んだ。「うまく回転して力も抜けた。どうしてもインコース近めになると力も入っちゃうので、うまく力も抜けてよかった」と白い歯を見せた。職人の1発に小久保裕紀監督も「インサイド見逃したらボールで。技術が詰まったホームランだったと思いますね」と、脱帽した様子だった。

 1打席目にも中堅フェンス直撃の三塁打。2打席目も中堅フェンスギリギリの大飛球を放つなど、打撃は好調の様子。打率も3割2分6厘とリーグトップを走る。「練習で取り組んでいることが試合に出るのが一番なので、体現するように練習しているつもり。それでも試合じゃなかなか出ない。それが今日は出た」。決して満足することはない。打撃職人としての矜持をにじませた。