◆YBCルヴァンカップ3回戦 柏(J1)2―1福岡(J1)(22日、三協フロンテア柏スタジアム)

 後半の反撃も結びつかず、前回王者が3回戦で姿を消した。「前年度のチャンピオンが早々に負けるのは…。ファンに対して実力がないことを表してしまった」。長谷部監督が肩を落とした。

 前半早々に先制ゴールを許し、その後も柏に主導権を握られ続けていたが、後半に入ると福岡が変貌した。

 立ち上がりから速いパス回しで柏陣内に攻め込む。2分、左CKを奪い、相手DFがいったんクリアしたボールを奪うと、左サイドからのクロスにDF井上が反応し同点ゴールを押し込んだ。

 息を吹き返したように見えたが、「良かったのは後半の立ち上がりから15分まで。それ以外は良くない内容が続いた」と長谷部監督。好機をミスで再三つぶした。

 後半の追加タイムに落とし穴が待っていた。右CKからのクロスをDF野田にヘディングで決められ、連覇の夢はあっけなく消え去った。長谷部監督は「今後のリーグ戦や公式戦で存在意義をもう一度示していきたい」。そう言葉を絞り出して前を向くしかなかった。
(安田栄治)