◆九州六大学野球春季リーグ戦優勝決定戦 福岡大9―3北九大(25日、今津運動公園)

 福岡大の4番松本壮太(4年・九州国際大付)にグランドスラムが飛び出した。1点差で迎えた6回、1点を追加してなおも1死満塁の場面で松本壮が左翼越えに運び、一気に4点を追加し北九大を突き放した。「つなぐことしか頭になかったけど、言い辺りになりました。ホームランはリーグ戦初めて。満塁ホームランは人生初です」と優勝決定戦で出た1号に喜びを抑えられない。

 リーグ戦前半は「代打の切り札」として期待されていたが、リーグ中盤から5番で起用され、終盤は4番に「代打でうまく打てる選手ですが、バントもできるし三振をしないので『つなぐ4番』として使っていたんです」と堀壮太監督は予想もしなかったグランドスラムにびっくり。「代打で出ていたときからスタメンで出たいという気持ちはあった。4番のプレッシャーはあるけど、打点をあげるバッティングをしていきたい」と全国舞台でも活躍を誓った。