◆西武6―5オリックス(25日、ベルーナドーム)

 選手が一つになった攻撃だった。3点を追う7回。西武は蛭間拓哉、岸潤一郎の連打で無死一、二塁として、続く平沼翔太は「意地でも食らいつきました」と速球に詰まりながら右前適時打を放った。古賀悠斗は犠打を2度失敗しながらも中前打でつなぎ、佐藤龍世の中犠飛で1点差とした。

 さらに2死満塁となり、そこまでの3打席で凡退していた外崎修汰がしぶとく三遊間を割る逆転の2点適時打を放った。「打ったのはカットボール。めちゃくちゃ興奮した」と拳を振った。

 8連敗と苦境が続く中、試合前には主将の源田壮亮を中心に野手だけで話し合う場を設けたという。外崎は「みんなで言い合い、チームとして同じ方向を向くことができた」と振り返った。

 「まだ1試合ではね。でも、こういう形で逆転できたのは大きい」と松井稼頭央監督。選手の諦めない気持ちがつながった1勝だった。(安田栄治)