岸田首相は、事件や事故の犠牲者の遺品などを通して命の大切さを訴える展示会を訪れ、「犯罪対策に真剣に取り組まねばならない」と強調しました。

岸田首相が訪れたのは、犯罪や交通事故などで家族を失った遺族などが開く「生命のメッセージ展」です。

 

会場には、亡くなった149人の等身大パネルや写真、遺品の靴などが並べられ、命の大切さを訴えています。

展示会には、5年前、東京・池袋で起きた暴走事故で妻と娘を亡くした松永拓也さんが初めて参加し、岸田首相も松永さんの妻・真菜さんと娘の莉子ちゃんの等身大パネルの前で、足を止めていました。

岸田首相

「犯罪にあわれた方、またそのご家族の気持ちに寄り添いながら、政府として、各種の犯罪、対策等に真剣に取り組んでいかなければならない」

岸田首相は「事故から国民の命を守ることは政府の大変重要な役割」とした上で、「きょうの経験を政策に生かしていきたい」と強調しました。