カジュアルな装いがしっくりこなくなった、という大人世代の声を聞きます。
特にデニムは愛用していたけれど、着ているとなんだか違和感を覚える人が多いよう。
スタイリスト平井さんに旬度をアップするコツを伺いました。

今回着こなしにチャレンジしたのは・・・
大野明日香さん
■ AGE : 50  ■ TALL : 170cm
島根県松江市出身。映像、音楽関連の仕事に携わる。ワインの面白さに魅せられ、ワインスタイリストに。日本のワイナリーを支援し、イベントをプロデュースするなど多方面で活躍。


なんだかしっくりこない・・・遠ざかっていたデニムに再挑戦

背が高く、カジュアルなパンツスタイルがお似合いの大野さん。
意外なことに、最近はめったにデニムパンツをはかなくなったといいます。

「手持ちのデニムが窮屈になったんです。普段からオーバーサイズのメンズ服を着ることが多いので、デニムと合わせると、アメリカの古着カジュアルみたいになってしまって。完全にデニム迷子になっています」

平井さんが提案したのは、ガウチョパンツやスカートなど女性らしいシルエットのデニムボトム。

「ボリューム感があっても長身の大野さんなら着こなせ、甘辛スタイルが楽しめるはず!」(平井さん)

〈Style1〉いつものコーデ

オーバーサイズのメンズの白Tシャツをデニムに合わせ、カジュアル感満載な着こなしに。

【BRUSH UP!】
小物をプラスすることで大人らしくデニムを楽しむ

「白Tシャツでも落ち感のある素材で、袖がシースルーに切り替えられたデザインならこなれた雰囲気に」。裾の両脇がカットされていて腰位置が高く見えスタイルアップも実現。

デニムスカート¥16,280/アラクリティー(コロニー)、カットソー¥23,100、バッグ¥13,200、サンダル¥42,900/すべてプレインピープル(プレインピープル青山)、ブレスレット¥10, 290、イヤリング¥21,600/ともにアビステ、メガネ/スタイリスト私物

デニムがカジュアルな分、パールで大人の気品をプラス。
手首がほっそりと見える嬉しい効果も。

〈Style2〉いつものコーデ

「着ていて違和感もあるし、着用していて疲れるようになりまして」(大野さん)

【BRUSH UP!】
ゆったりシルエットなら着心地よくスタイルの完成度も高い!

「スカート見えするマキシ丈のデニムパンツならバランスよく着られ、今っぽさや女らしさも叶えられます」。デニムのボリュームに合わせてトップスは袖をまくってコンパクトにし、全身の重心位置を整えて。

ガウチョパンツ¥29,700/パドカレ(パドカレ六本木)、ブラウス¥55,000/ドゥボキ エリック ベルジェール、インに着たノースリーブブラウス¥17,600/ハバーサック(ともにビショップ)、スニーカー/スタイリスト私物、靴下/大野さん私物

袖をたくし上げ、カフスを折り返して固定することで、ふんわりとしたバルーン袖にカスタマイズ。

SHOPLIST
コロニー 03-6416-8635
プレインピープル青山 03-6419-0978
アビステ 03-3401-7124
パドカレ六本木 03-6455-5570
ビショップ 03-5775-3266


撮影/大森忠明 (model) スタイリング/平井律子 ヘアメイク/石川智恵 文/坂口みずき

大人のおしゃれ手帖2024年6月号より抜粋
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