社会で解決すべき問題としてよく挙げられる「食品ロス」。 各事業所でも無駄なく作ること、過剰な分を必要なところへ届けることなど、様々な取り組みがされています。 しかし、これからの季節は食べ物が痛んだり腐ったりします。そんな時期にできることは何でしょうか? 5月22日放送の『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、つボイノリオと小高直子アナウンサーが「食品ロス削減と食中毒」について話題にします。

     

食品ロスの敵・食中毒

社会問題ではありますが、個人でもすぐに取り組みやすいのが「食品ロス削減」。

SDGsでは目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標12「つくる責任つかう責任」などつながっています。

小高「ただ、無駄をなくそうと言っても、この時期ちょっと気を付けないといけないのが食中毒です」

つボイ「そりゃそうだ。もったいないという気持ちは大事ですけど、傷んだものを食べて体調を崩したら元も子もありませんよね」

食中毒に気を付けながら、食品ロスを減らそうとする努力が必要です。

作った料理は必ず冷蔵庫へ

まず、作った料理を出しっぱなしにしないことが大切。
冬の間なら味噌汁やカレーなどを一晩キッチンに出しっぱなしにしておけたという方も、これからの時期は注意が必要です。

小高「夏になったら…と思っているかもしれませんが、今の季節でもかなり暑いですからね」

つボイ「天気予報を見たらわかりますよね」

「一度に食べ切れる量を作るのが一番安心」と小高。残ったものは冷めたらすぐに冷蔵庫へ入れる、後から食べる時は再度しっかり加熱するなど、手間ですが普段以上に気を付ける必要がありそうです。

作り置きが好きでまとめて保存する方も、大量には作らず、作った後も冷凍保存してできるだけ早く使い切ることが重要になります。

お弁当作りで気を付けたいポイント

またお弁当作りを日課にしている方も、この時期は要注意。

調理前に石鹸でよく手を洗い清潔なタオルで拭くこと、調理器具や弁当箱は熱湯で消毒する、またはしっかり洗って乾燥させるなど、下準備も大切です。
手や指に傷がある時は、その部分に付着している菌が食中毒の原因になることもあります。

さらに、調理前に材料を洗う場合にも注意ポイントが。

小高「農林水産省のホームページによると、野菜や魚介類は洗ってもいいんですが、肉を洗うと、肉に付いていた菌が水で飛び散ることがあるので洗わない方がいいってことでした」

つボイ「何でも洗ったらいいということではないんですね」

さらにしっかり火を通す、お弁当箱に詰める前にしっかり冷ます、水分の多い食べ物は入れないようにする等、時間が経ってから食べるものは、菌が繁殖しないよう気を付けるべきポイントはしっかり守りたいところ。

またお弁当の彩りに使うミニトマトにも、要注意ポイントが。
ヘタの根元には菌が繁殖しやすいため、ヘタは取ってしっかり洗って拭いてから入れるようにするのがコツです。

見た目はヘタがついている方が可愛いという方もいますが、食の安全には変えられませんので、ヘタは取ってほしいと話す小高でした。

最後につボイは、「持ち帰ったお弁当箱をすぐにきれいに洗って乾かしておくことも忘れたらダメですよ」と念押し。
食べ物を無駄にしないようにすることと、健康を維持することを両立してほしいと小高も締めくくりました。
(葉月智世)