5月13日、今季から韓国プロ野球の起亜タイガースでバッテリーコーチを務める中村武志さんが、CBCラジオ『ドラ魂キング』に電話出演しました。 ダイノジの大谷ノブ彦と加藤里奈ともに、リスナーの質問の答えながら今週の中日ドラゴンズの勝敗予想をします。

     

日韓の盗塁数に違い

「ドラゴンズの盗塁数3つと極端に少ないのはなぜだと思いますか?村松(開人)、大島(洋平)、岡林(勇希)選手などもうちょっと走って欲しいです」(Aさん)

中村「我々の時代はタイトル取る人は30〜50はしてたんですけど、全体的に日本のプロ野球は少なくなってますよね」

確かに今年5月14日の時点で読売ジャイアンツと横浜DeNAベイスターズは20。他のチームでも二桁ですが、中日は極端に少なく、桁違いの3です。

「走る姿勢があると相手バッテリーにプレッシャーがかかり、投球ミスに繋がる」と解説する中村さん。
中日の盗塁数を増やすにはどうすればいいでしょうか?

中村「いつの時代からか、盗塁の能力のある選手は自分勝手に行けという風になったんですけど、全体的に盗塁数が減っているので、ベンチが『アウトになってもいいから走ってくれ』というサインを出すべきだと思いますね」

ちなみに中村さんがコーチを務める起亜タイガースの盗塁数は40ほど。ひとりで15盗塁している選手もいるそうです。

中村「韓国はピッチャーのクイックとキャッチャーの能力が落ちるので、走れる奴はどんどん走ってきますよ。韓国は走ってるチームが上位にいますね」

投手と捕手の状態は?

「上位との差がないドラゴンズではありますが、勝ち星を増やすにはどうすればいいか?どんな戦い方ができればいいか?そのためのキーマンは誰だと思いますか?」(Bさん)

中村「いいスタートを切って、ちょっと負け込んだじゃないですか。いいスタートを切った時の成績を追い続けて、いま悪い結果になってるのかなと思います」

中村さんいわく、勝っている時は中継ぎ投手を過酷に使わないといけないため、連勝したチームには必ず反動があるそうです。
「中日の中継ぎ陣の体力は回復してきているので、投手陣はすぐ復活する」と中村さんは見ているそうです。

「木下(拓哉)捕手、バッティングの調子がなかなか上がらないようですが、その調子の悪さがリードに影響することはないですか?」(Cさん)

中村「キャッチャーはチームが勝てないと責任を感じるので、どうしても打率は落ちてきますよね」

キャッチャー交代のタイミング

5月8日水曜日の巨人戦、0対1で迎えた8回表での出来事。
2番手でマウンドに上がったのは藤嶋健人投手。ツーアウト、一塁の時点で、スタメンの宇佐見真吾捕手から加藤匠馬捕手に交代しました。

藤嶋投手のワンバウンドを加藤捕手が逸らして進塁され、フォアボールが続いて満塁に。そこで三塁打を浴びて3失点。9回に1点を返したものの1対4で負けました。

この試合にリスナーからこんな質問が寄せられました。

「藤嶋投手と加藤捕手でバッテリーを組むのは今シーズン初。おそらく肩の強さを考えた上での交代でしょうが、イニング途中にキャッチャーを代えるのはどう思いますか?」(Dさん)

中村「僕も経験あるんですけど、途中から行くキャッチャーって流れが読めてないので、かなりプレッシャーがかかりますよ」

イニング途中のキャッチャー交代は難しいようです。

今週の勝敗予想

最後は今週の勝敗予想。
火曜日は豊橋市民球場、水・木曜日はバンテリンドームで阪神タイガース戦。17日の金曜日からは横浜スタジアムで、昨年まで苦手だった横浜との3連戦です。

大谷は阪神3タテをすると信じて4勝1敗1雨。
加藤は横浜の筒香嘉智選手を警戒して3勝2敗1雨と予想しました。

中村さんは?

中村「ちなみに豊橋は大谷さん観に行くの?」

大谷「行きます」

中村「じゃあ負け」

大谷「なんでだよ。ホントに負けたらそっちが加速すんだぞ(笑)」

宏斗にお願い

中村「僕は2勝4敗でいきます。明日勝てそうなんですけど、今、情報が入ったので2勝4敗で」

大谷「なんでだよ。やめろって」

「大谷が観に行くと負ける」という謎の予想をする中村さんに、必死で抗う大谷。
とは言え「投手陣は復活するので中日の連敗はない」という中村武志さんでした。 

中村「もし観に行かなかったら3勝3敗。観に行くんだったら2勝4敗で」

大谷「やかましいわ。絶対、勝ってやっからな。宏斗頼むぞ」

豊橋市民球場で登板予定の髙橋宏斗投手にエールを送る大谷ノブ彦。
その甲斐あってか、この試合は4-2でドラゴンズが勝利しました。
一方15日の阪神戦は延長で1点を奪われ、惜しくも連勝とはなりませんでした。  
(尾関)