Isla Binnie Michelle Price

[ワシントン 9日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は9日、気候変動が銀行経営に及ぼすリスクについて初めての報告書を公表し、米銀は気候変動の影響を予想するためのデータとモデル構築に大きな課題を抱えていると分析した。

FRBは昨年、バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ゴールドマン・サックス、JPモルガン・チェース、モルガン・スタンレー、ウェルズ・ファーゴの大手米銀を対象に、数カ月にわたって分析を実施した。

報告書によると、各行のアプローチは幅広く、多くの場合はデータとモデル構築を外部業者に依存している。「気候関連リスクは非常に不確実性が高く、計測が難しい」ことが示されたという。

各行はハリケーンその他の自然災害に加え、政策変更の影響による潜在的損失の計測に取り組んでいる。

FRBの報告書は、気候変動による損失額の推計は示していない。