Clara Denina Felix Njini

[ロンドン 22日 ロイター] - 英資源大手アングロ・アメリカンは22日、豪の同業BHPグループによる3度目の提案を拒否した。ただ、拘束力のあるオファーを出すまでの期限を1週間延長することには合意した。

BHPは3度目の提案で1株当たり買収価格を29.34ポンドとし、当初の25.08ポンドから引き上げた。ただ、4万人以上の従業員を抱える南アフリカのプラチナや鉄鉱石の鉱山に有する権益売却が引き続き条件となっている。

アングロ・アメリカンのスチュアート・チェンバース会長はBHPの提案について「取締役会が懸念している構造上の問題を解決していない。その結果、重大な価値が流出し、アングロ・アメリカンの株主が不利益を被る可能性がある」と述べた。

JPモルガンのアナリストチームは先週、アングロ・アメリカンの企業価値や主要銅資産の公正価値を反映するには価格を約30%引き上げる必要があると指摘していた。