神埼清明高の3年生(左)からアドバイスを受けながらテーマを考える神埼高の2年生=神埼市の神埼清明高

 神埼市の神埼清明高で17日、同市の神埼高との合同授業があった。「総合的な探究の時間」で医療・福祉分野を選んだ神埼高の2年生が、専門的な知識を持つ神埼清明高生活福祉系列の3年生から助言を受けながら、進路選択を見据えた課題調査のテーマを考えた。

 神埼高生31人が好きなことや最近気になることをそれぞれ紙に書き出し、テーマを検討した。神埼清明高からは15人が参加し、「福祉分野でも、児童福祉には虐待や無戸籍、社会福祉には貧困や高齢者介護などの問題がある」などとアドバイスしながら一緒に考えた。

 将来は救急救命士になりたいという神埼高の永家ありささんは、救急車で運ばれる患者や同行者のメンタルケアをテーマに決めた。「他校の先輩に教えてもらうのが新鮮だった。一緒に救命士の課題について考えることができた」と授業を振り返った。

 神埼清明高の天本侑那さんは「普段使っている専門的な用語を置き換えて説明するのが大変だった。考えの広げ方や調査の文献、インターネットの使い方などを教えることができた」と話した。(樋口絢乃)