埼玉県警組織犯罪対策(組対)3課と東入間署は8日、電子計算機使用詐欺と窃盗の疑いで、神奈川県藤沢市の無職女(18)を逮捕した。

 逮捕容疑は氏名不詳者と共謀の上、4月15日午後0時24分ごろから数回、ふじみ野市の女性=当時(79)=方に市役所職員を名乗り「医療保険の還付金があります」「ATMで手続きができます」などと電話。同日午後2時12分ごろ、同市内の金融機関で女性にATMを操作させ、容疑者らが管理する口座に9万8568円を振り込ませ、同2時19分ごろ、横浜市青葉区内のコンビニエンスストアのATMで他人名義のキャッシュカードを使い、現金9万8千円を引き出して窃取した疑い。

 組対3課によると、他のATM利用客から声をかけられた女性がふじみ野市役所に相談。同日、市の職員が東入間署に通報し被害が発覚した。現金の引き出し先の防犯カメラ映像をリレー式につなぎ、出し子の女を特定した。

 女は容疑を認め、「お金は特殊詐欺の可能性があることは分かっていた」と話しているという。また、動機について「借金を抱えていて闇バイトに手を出した」旨の供述をしていて、県警が詳しい経緯を調べるとともに同様の余罪があるとみて捜査している。