本拠地で球史を塗り替える!! ヤクルト・村上宗隆内野手(24)はチームの休養日だった9日、体を休め、10日からの巨人3連戦(神宮)に備えた。通算200本塁打まで残り1本に迫っており、24歳3カ月で到達すれば、清原和博(西武など)の24歳10カ月を抜いて史上最年少記録となる。燕の主砲はプロ1号、通算100号、プロ野球記録の5打席連続本塁打、日本選手最多のシーズン56号など数々の節目、快挙となる一発を神宮で放ってきており、新たな偉業達成に期待が高まる。

スワローズファンは、神宮での偉業達成に胸を膨らませている。村上は休養日を挟み、10日から本拠地での巨人3連戦に臨む。通算200本塁打まで残り1本。節目の一発へ、集中力を高めて打席に入る。

「自分の打席に集中するだけかなと思いますし、その準備は常にしている。しっかり来た球を一発で仕留められるように頑張りたい」

8日のDeNA戦(横浜)後、燕の主砲はそう覚悟を示していた。通算200号に王手をかけてから3試合足踏み中だが、24歳3カ月で到達すれば、NPB通算525本塁打の清原和博(西武など)の24歳10カ月を抜いて史上最年少記録。特別な思い出がたくさん詰まった神宮が、球史を塗り替える舞台となりそうだ。

プロ1号、史上最年少サヨナラ弾、史上最年少通算100本塁打、プロ野球新記録の5打席連続本塁打、日本選手最多となるシーズン56号…。数々の節目、快挙を本拠地で遂げてきた。大型新人と呼ばれてから、球界を代表する大打者となるまで自身を成長させてくれた場所こそ神宮球場。かつて「神宮で優勝したい」と漏らしたほど思い入れは強い。

最高の応援団が、後押しする。村上は燕党からの全力の応援について「やっぱり背中を押してもらえますし、勇気づけられる。ときにはプレッシャーになるときもあるけど、それも期待の裏返しだと思うので、すごくありがたく感じている」と、その力の大きさを実感。〝恩返し〟となる放物線を描き、沸かせる準備を着々と整える。

現在、チームはリーグ5位タイだが、首位・阪神まで2・5ゲーム差と6球団がひしめき合っている。打点トップ(25点)の3番・オスナ、打率トップ(・339)の5番・サンタナと、本塁打トップ(8本)の4番・村上が並ぶ超強力クリーンアップが〝混セ〟の主役。主砲の一振りは勝利に直結するだけに、一気に浮上するためにも大きなアーチを神宮の空に架ける。(赤尾裕希)