マンチェスター・ユナイテッドは現地時間5月25日、FAカップの決勝でマンチェスター・シティと聖地ウェンブリーで対戦。アレハンドロ・ガルナチョとコビー・メイノーの19歳コンビの得点により、2−1でプレミアリーグとの2冠を目論む宿敵を打ち破った。

 注目を集めているのが、主将ブルーノ・フェルナンデスのビッグプレーだ。1−0で迎えた39分、ガルナチョからペナルティエリア手前の中央でパスを呼び込むと、ノールックで左サイドへ展開。意表を突かれたシティの選手たちは全く反応できず、フリーで受けたメイノーは難なくゴールに流し込み、V弾となる追加点を挙げた。

『DAZN』の中継で解説を務めた元日本代表の福西崇史氏も思わず、「上手い!」と唸った超絶アシストは大きな話題になるなか、当事者のメイノーがリスペクトたっぷりに回想。地元紙『Manchester Evening News』によれば、試合後のインタビューで次のように語った。
【動画】思わず声が出る…超一流を凝縮した1タッチプレー
「彼(B・フェルナンデス)のクオリティだ。他の誰にも見えないものを見ている。僕は聞こえるかどうか分からないけど、叫んだんだ。彼はちょうど良いところで自分を見つけてくれて、フィニッシュできた。FAカップは歴史的なトロフィーだし、ダービーでこれを達成できたのだから、これ以上の喜びはないよ」

 手応え十分のティーンエイジャーは、勝因も口に。「2−0で迎えた後半において、何がキーポイントだった?」と問われ、こう答えた。

「自分を見失わない部分だ。謙虚に相手をリスペクトしなければならない。彼らは特に、後半に入ってから多くの危険なプレーを仕掛けてくる。だから僕らは気を引き締めて、団結しなければならなかった」

 若き才能が躍動し、シーズンの最後に意地を見せたユナイテッド。来季は、今季8位に終わったプレミアリーグでも結果を残せるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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