2024年5月26日、ガンバ大阪がアウェーでFC東京を1-0と撃破。山田康太の劇的な決勝弾で勝利を掴んだチームは4位と、同日東京ヴェルディに敗れた3位・ヴィッセル神戸に勝点1差に迫った。

 試合後、囲み取材に応じた宇佐美貴史は「得点は1ゴールでしたが、チャンスは作れたし、守備のところもイレギュラーが発生しなかった」と振り返りつつ、「もう少し点差をつけられれば妥当な結果だった」とも言っていた。

 ただ、後半の入りについては「最初の10分から15分くらい、自分たちのギアが下がってしまった」と反省。実際、試合中にチームメイトを呼んで「こんなんじゃアカン」と喝を入れた。

「僕も含めてなんですけど、後半の最初はポワッとしていると思ったので、自分自身に言い聞かせる意味でもそういうことを言いました。そこから盛り返して、途中出場の選手も勢いを与えてくれたのでよかったです」
 
 宇佐美の喝が完封勝利に繋がったのは間違いない。実際、一度FC東京に傾きかけた流れを後半途中から引き戻し、結果的にチームは勝利を収めた。  

 ちょっとしたきっかけが試合の勝敗を左右する。サッカーにおいてはよくあることだが、「このままではやられる」という宇佐美の直感がG大阪を救ったと言っても違和感はないだろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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