2024年6月 博多座開場二十五周年記念『六月博多座大歌舞伎』の夜の部の演目 通し狂言「東海道四谷怪談」の特別ポスターのビジュアルを公開となった。博多座で『東海道四谷怪談』が上演されるのはなんと22年ぶり。

6月2日(日)に福岡・博多座で開幕する博多座開場二十五周年記念『六月博多座大歌舞伎』の夜の部 通し狂言「東海道四谷怪談」では、尾上右近がお岩を、尾上松也が民谷伊右衛門を共に初役で演じる。ポスタービジュアルは、赤ん坊を抱え不安げな表情で見上げるお岩(尾上右近)と、そんなお岩に寄り添うことなく視線も合わない伊右衛門(尾上松也)という、作品での二人の関係性を表現したもので、「撮影した写真を博多座正面の大型ビジョンに全部流したいくらい(松也)」と語るほど手応えのあるビジュアルだ。

お岩_尾上右近_(C)松竹

お岩_尾上右近_(C)松竹

民谷伊右衛門_尾上松也_(C)松竹

民谷伊右衛門_尾上松也_(C)松竹

同じ音羽屋で幼少期から兄弟のように育った二人は、憧れだった大役に並々ならぬ思いがあり、ポスター用の撮影にも二人揃っての撮影にこだわり、積極的にアイデアを出し合いながら様々な構図を試したという。スチール撮影時には、「こういった撮影は一人のことが多いのですが、二人で撮らせていただけて、スタートという実感があります。想像を膨らませて撮ったカットもありますし、色々な方向性が探れて、この二人で、この時代じゃないと表現できないアプローチにこだわりました」(尾上右近)、「この写真を見ただけで『東海道四谷怪談』を見てみたいと思っていただけるよう、現場の皆で考えながら撮れるだけ撮りました。この二人だからこそという空気感を出して、演目を見たことがある方でもワクワクしてもらえるビジュアルになったと思います」(尾上松也)とコメントしている。