女優の伊藤沙莉(30)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「虎に翼」(月〜土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は16日、第34話が放送され、アニメ「名探偵コナン」の阿笠博士役、「ONE PIECE」のガンチョ役などで知られる声優の緒方賢一(82)が初登場した。ルフィ役の田中真弓、サンジ役の平田広明に続く「ONE PIECE」勢の出演。事前告知されていたものの、インターネット上には驚きや歓喜の声が相次ぎ、オンエア終了後には「緒方賢一さん」が「X(旧ツイッター)」の国内トレンド8位に入るなど、話題を呼んだ。

 <※以下、ネタバレ有>

 向田邦子賞に輝いたNHKよるドラ「恋せぬふたり」などの吉田恵里香氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算110作目。日本初の女性弁護士・判事・裁判所所長となった三淵嘉子氏をモデルに、法曹の世界に飛び込む日本初の女性・猪爪寅子(ともこ)の人生を描く。吉田氏は初の朝ドラ脚本。伊藤は2017年度前期「ひよっこ」以来2回目の朝ドラ出演、初主演となる。

 第34話は、猪爪寅子(伊藤沙莉)は弁護士として社会的な信用を得るため、お見合い相手を探してほしいと両親に頭を下げる。一方、山田よね(土居志央梨)と轟太一(戸塚純貴)は花岡悟(岩田剛典)を呼び出し、非難。寅子の事情を理解した猪爪はる(石田ゆり子)は必ずいい人を見つけると奔走も、相手はなかなか見つからない。落ち込む寅子を、ある人物が訪ね…という展開。

 緒方が演じたのは、発煙筒や信号弾などを作り、猪爪直言(岡部たかし)が社長を務める会社「登戸火工」で働く重田の爺さん役で、今後も猪爪家がお世話になる人物。朝ドラ出演は16年度前期「とと姉ちゃん」以来8年ぶり2回目となった。

 田中は猪爪花江(森田望智)の実家の女中・稲役、平田は「共亜事件」の武井裁判長役を演じた。

 緒方は番組公式SNSにアップされた動画で「『虎に翼』に出演することができまして、とても幸せでございます。皆さまに愛される爺さんを元気に演じておりますから、どうか仲良くしてやってください」とコメント。

 SNS上には「今回の朝ドラはベテラン声優が大活躍!」「阿笠博士の声が聞こえる!と思ったら、緒方賢一さんご本人。白衣を着ていたし、オマージュのような演出なのかも」などの声が上がった。