卓球の「サウジスマッシュ2024」は8日、女子シングルスのラウンド16が行われる。世界ランキング10位の伊藤美誠(スターツ)は同23位の木原美悠(木下グループ)と対戦する。

■五輪出場逃すも世界卓球では銀

夏のパリ五輪出場は早田ひな(日本生命)、平野美宇、張本美和(木下グループ)に譲ったものの、2年間にわたり繰り広げられた選考レースで伊藤は3位、木原は5位に入った。2月の「世界卓球団体戦」にもメンバー入りし、銀メダル獲得に貢献するなど、日本女子陣のなかでも屈指の実力者である。

そんな両者が今大会は好調を維持しており、伊藤は1回戦でザビーネ・ヴィンター(ドイツ)相手に3−1勝利で勝ち進むと、2回戦の杜凱琹(香港)ではエースに全く自由を与えない変幻自在の卓球を披露。伊藤らしい出足の鋭さと独創性が光り、3−0で圧勝した。

一方の木原も負けていない。1回戦ではダブルスでパートナーを組むことのある長﨑美柚(木下グループ)との“同士討ち”を3−1で制すると、ハイライトは2回戦。現世界7位のシン・ユビン(韓国)を圧倒し、ストレート勝ちでベスト16まで勝ち進んだ。

伊藤は木原との対戦についてWTTのインタビューで「久しぶりの対戦ですが、相手が誰であろうと気を引き締めてプレーしたい。木原選手も私もバックハンドは異質ラバーを使っている」と類似点を分析。また、この2人は速攻で台上でのプレーを得意とする点も似ており、どちらが主導権をつかむはカギを握ってくる。

ベスト8をかけたなかで実現する23歳の伊藤と19歳の木原のマッチアップ。注目の対戦を制して次へ勝ち進むのはどちらか。