卓球の「サウジスマッシュ2024」は8日、女子シングルスのラウンド16が行われ、世界ランキング10位の伊藤美誠(スターツ)は同23位の木原美悠(木下グループ)と対戦。3−1で勝利しベスト8進出を決めた。

■好調同士のマッチアップ

パリ五輪出場は逃したものの今大会好調を維持する両者。ベスト8をかけたマッチアップが実現した。

第1ゲームの入りは木原が伊藤のバックを突いていくが、伊藤が的確なラリーで対応するなど圧巻の9連続ポイント。そのまま伊藤が11−1で大差がつく立ち上がりに。

第2ゲームも伊藤の鋭いツッツキに木原が対応を迫られる。木原は得意のサービスで打開を図り4−4の同点に。しかし、伊藤がサービスからの3球目攻撃で木原を追い込むなど、優位に立つ。

しかし、木原がここから粘りを見せ一時は逆転。デュースにもつれ込んだ戦いは伊藤の強烈なフォアハンドに、木原の2度のサービスミスも重なり、13−11で伊藤が王手をかける。

第3ゲームも伊藤の鋭いレシーブは変わらず木原にプレッシャーとなる。しかし、徐々に適応した木原が伊藤とのラリーで優位に立つ場面も増え始める。伊藤は6−11でこのゲームを奪われる。

第4ゲームは木原が相手のタイミングに合わせはじめ、伊藤の素早い攻撃にも的確に対応する。木原は5−6でリードしたところでタイムアウト。しかし、伊藤も強気なレシーブで対抗し試合はデュースにもつれ込む。最後は伊藤が15−13で木原の粘りを封じ、3−1でベスト8入りを果たした。

伊藤は「2ゲーム目苦しいところを取ることができた」と試合後に語り、「次は多分中国人選手と予想してますが勝ったことがないので思い切ってプレーしたい」と王芸迪との対戦を見越して抱負を述べた。