日本代表MFの久保建英が所属するレアル・ソシエダは25日、ラ・リーガ第38節でアトレティコ・マドリーと対戦。0−2で敗れた。

■2試合ぶり先発の最終節で奮闘

4−3−3のフォーメーションでスタートしたレアル・ソシエダは、9分に先制ゴールを許す苦しい序盤となった。15分頃からはボールを保持してゲームをコントロールしたが、5−4−1のフォーメーションで自陣にブロックを固めるアトレティコ・マドリーの堅守を崩しきれない。   リーグ2試合ぶりに右ウイングで先発した久保は、7分に右サイドをドリブル突破してクロスを上げると、15分には左サイドまで流れて攻撃に絡むなど多彩なプレーを披露。35分にも緩急をつけた持ち運びで局面を打開し、とりわけ仕掛けの面では存在感を誇示した。

スペインメディア『ELDESMARQUE』からは採点「6」で「何度か危険なチャンスを作ったが、アジアカップ前の爆発的な選手には見えなかった」という評価にとどまったが、スペイン大手紙『MUNDO DEPORTIVO』からは、久保は次のように称えられている。

「シーズン後半戦を締めくくるにふさわしい好ゲーム。相手DFは彼を止める鍵を見つけることができなかった。アルセン・ザハリャンに素晴らしいクロスを入れ、相手DFの間に割って入り、エリア手前から猛烈なシュートを放ち、ゴール寸前まで迫った」。

スペイン紙『as』からも「攻撃陣で最も奮起したリアリスト。彼は相手DFにほとんど止められなかった。もう少しで素晴らしいゴールを決めるところだった」と高評価された久保。確かに、後半に入っても61分に右サイドでのドリブル突破から強烈シュートを打ち込むなど、アグレッシブなパフォーマンスを見せた。

後半アディショナルタイムにも失点したチームは0−2で敗れたものの、リーグ最終節でホームの観衆を沸かせたのは、紛れもなく久保だった。