ヨーロッパの中でサーファーに人気の国として知られるポルトガル。

比較的物価が安かったり、波の種類がバラエティに富んでいたりとサーファーにとっては魅力的な国であり、近年ではノマドビザの発給がスタートしたことで長期滞在もしやすいです。

そんなポルトガルですが、意外にもまだウェイブプールが存在してなく、新たにウェイブガーデン社の造波装置搭載プールの建設の話が明らかとなることに。

また、そのウェイブプールへの投資家として日本代表CTサーファーである五十嵐カノアの名前が浮上しました。

ポルトガルのウェイブプールについて

今回のウェイブプールはCTイベント会場から東へと内陸に向かった先に位置するオビドスに建設予定となっている「Surf Parque Óbidos」。

ウェイブガーデン社の造波装置「Wavegarden Cove」を搭載したウェイブプールとなります。

同造波装置を搭載したウェイブプール建設はポルトガル初となるのですが、ポルトガル国内で最初に一般オープンするウェイブプールとなるのかは不明。

と言うのも、ポルトガルではエンドレスサーフ社の造波装置を搭載したウェイブプール「Surf City Lisbon」の建設も予定されているためです。

オビドスのサーフパークの現状としては、現時点において事業に向けての資本と銀行融資は確保済み。

残すは建設をすすめるために必要な公的サポートの確保のみという段階まで来ているそうです。

タイムスケジュールとしては、今年2024年中に着工し、2026年3月にソフトローンチへと進み同年7月の一般オープンを目指すとのこと。

投資家としての五十嵐カノア

Photo by Aaron Hughes/World Surf League

2016年シーズンにCTデビューを果たし、トップ10入りの常連として活躍しているカノア。

今年はサンセットイベントで準優勝を果たし、現在はCTランク9位で今季後半戦ではWSLファイナル出場に向けトップ5入りを目指しています。

そんな現役アスリートのカノアが投資家としてウェイブプール建設に関わると言うことですが、過去にもプロサーファーが投資家として携わっていた案件はあるので決して珍しい事ではありません。

今回の件に関するカノアのコメントは以下となります。

僕はポルトガルで過ごす時間が長いんだけど、友達と一緒に過ごしたいって理由を除くと波が最高だから。

だから、ウェイブガーデンの技術を使ったウェイブプールが僕の家から30分圏内にできるって聞いた時は、興味津々になったよ。

2021年にウェイブガーデン社の研究開発チームから招待を受けて、一緒にエアセクションのプログラムを作るためのテストを手伝ったことがあるんだ。

そんな僕だからこそ、オビドスのウェイブプールは安全にサーフィンを学びたい一般サーファーからハイレベルのトレーニングを積むプロまで、あらゆるレベルのサーファーにとって人気が出ると確信してる。

ウェイブプールでのサーフィンは上達に寄与するし、サーファーにとって海以外の新たな交流の場になるだろうね。

まとめ

現時点において、ウェイブガーデン社の造波装置搭載ウェイブプールはデモ施設を含めると8つあり、来年までには新たに4つ加わる予定です。

ウェイブガーデン以外では、AWM、サーフロック、ホワイトウォーター、サーフ・レイクスなど数々の造波装置メーカーが存在しているので、数年後には世界中でどのくらい増えているのか気になりますね。

(World Surf Movies)