世界最大のプロレス団体WWEの各大会を配信している『ABEMA』は日本時間の21日夜に放送された『RAW』の中で、日本公演『WWE Supershow Summer Tour』が、7月25日に大阪・エディオンアリーナ大阪第1競技場(大阪府立体育会館)、7月26、27日に東京・両国国技館で開催されると電撃発表した。

 WWEの日本公演は『WWE LIVE』として開催した2019年の6.28&6.29両国2連戦以来、5年ぶりとなる。2020年の夏にも大阪と横浜アリーナでの開催が予定されていたが、コロナ禍の影響により中止となっていた。

 第一弾として発表された参加予定のスーパースターは、統一WWE王者の“アメリカン・ナイトメア”コーディ・ローデス、そしてスマックダウンに復帰した“キング・オブ・ストロング・スタイル”中邑真輔、他にもドリュー・マッキンタイア、ボビー・ラシュリーに加えて、“ジーニアス・オブ・ザ・スカイ”ことイヨ・スカイ、“明日の女帝”アスカ、“海賊王女”カイリ・セインといった日本人女子スーパースターもリストアップ。メンバーの顔触れを見ると、スマックダウンに所属している選手を軸に来日メンバーが構成されることが予想されるが、ロウからの特別参戦や、NXT勢、さらにレジェンドのサプライズ登場にも注目だ。
  WWEでは昨年、日本では「フリー(無料)で観られる」ABEMAとパートナーシップを結んで、日本再進出に向けて動き出しており、ABEMAでは無料配信だけでなく、プレミアム会員になれば過去のPPVが全大会ノーカットで視聴可能にするなど、WWEが保有しているライブラリーを惜しみなく配信している。

 ABEMAと同じ『サイバーエージェントグループ』であるサイバーファイトのプロレスリング・ノアは「WWEとの関係強化」を発表したばかり。昨年の元旦に開催した東京・日本武道館大会ではWWEから中邑を招聘し、グレート・ムタとのドリームマッチを実現させているだけに、今回の日本公演再開により、両団体による交流がさらに深まる可能性は高いだろう。

 WWEは今年の『レッスルマニア40』で、トリプルHをトップにコーディをエースとした新時代に突入しており、今回は新生WWEとしては初のお披露目公演となる。ABEMAが深く関わっていることもあって、これまで日本で行なわれたハウスショーが映像で配信されることはなかったが、今公演にABEMAがどのような形で携わっていくのかという点も含めて大いに期待したい。

取材・文⚫︎どら増田

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