日本男子バレーの勢いが止まらない。

 現地5月24日、パリ五輪の世界最終予選を兼ねたバレーボール男子のネーションズリーグ(VNL)はブラジル・リオデジャネイロで1次リーグが行なわれ、すでに五輪の出場切符を獲得している日本(世界ランク3位)は、同9位のキューバと対戦。フルセットまでもつれた接戦を3-2(18-25、25-22、25-23、19-25、22-20)で勝利し、見事に開幕3連勝を飾った。

 第1セットを落とした日本だったが、エース西田有志の3連続サービスエースなどで第2セットを奪取。その後はお互い譲らず、勝負は運命の最終セットに突入した。

 日本は11-14と先にマッチポイントを握られて敗北寸前だったが、相手のサーブミスにも助けられ、小野寺太志のブロックなどでデュースに。一進一退の攻防が繰り返されたが、最後は西田がバックアタックを決めて逆転勝利。日本が22-20で死闘を制した。
  破竹の3連勝を収めたチームには、海外メディアも興味を示している。スイスのバレーボール専門メディア『Volleyball World』は公式X(旧ツイッター)に日本国旗を添えて、「日本は、いまだ無敗!」と報告。続けて、「タイブレークで劣勢に立たされたものの、2023年VNL銅メダリストの日本は、パワーとスピードを見せつけてキューバに勝利した!」と綴り、驚異的な粘り強さで勝利を手繰り寄せた日本を称えた。

 大会公式サイトの試合レビュー記事では「日本がキューバをスリリングな試合で打ち破り、無敗をキープ」と記され、「リオデジャネイロ大会で、最もエキサイティングな戦いのひとつとなるゲームを繰り広げた」と、その試合内容を称賛。最終セットの劣勢から巻き返し、2時間を超える激闘を制した日本の底力に脱帽している。

 オポジットとして、チーム2番目の12得点を挙げた宮浦健人は「チームとしてプレーし、問題の解決策を見つけようとした」と同メディアに説明。「このようなビッグマッチで勝てたことを嬉しく思います。今日はメンバー変更が多かったけど、誰がコートに立つかは関係なかった。僕たちはオリンピックに向けて準備をしています。(五輪は)とても難しいものになると分かっていますが、ここで得た経験は必ず僕たちの助けになります」と心強いコメントを残している。

 次戦は世界ランク4位のイタリアと対戦(日本時間26日の午前2時)。相手は強豪だが、リオデジャネイロ大会の最終戦となるだけに全勝で有終の美を締めくくりたい。

構成●THE DIGEST編集部

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